インターネットにつないでいないのにウイルス感染 (その1)
過去にインターネットに接続していないのにウイルス感染した顧客に対応したことがあります。その事例は何件もありました。まず初めにご紹介するのは、旅行代理店を経営されている個人事業主の方。
その方は、旅行代理業を営み、海外への渡航も頻繁にある方でした。感染しているウイルスは希少種で、ウイルス対策ソフトでは発見できないものでした。分かった経緯は、パソコンの動作を遅くしてファイルを少しずつ破壊してゆくのが確認でき、症状とエラーの状況をネットで調べたところ、海外のサイトでの感染事例が報告されていたからです。
日本での報告は無く、ウイルス対策ソフトメーカーも対応していない状況でした。駆除方法が分からないので仕方なくパソコンのイメージバックアップを行い、定期的に復元することで対応しました。
インターネットにつないでいないのにウイルス感染 (その2)
もう一つご紹介する事例は、USBによる感染です。普段はエクセルとワードしか使わない方でした。インターネットには接続していないのにウイルスに感染して駆除をすることになりました。
ウイルスと書きましたが、正確にはワームと言われるものです。虫のように媒体を使って移動するのです。おそらくUSBを渡した方のパソコンがワームに感染しており、気づかないうちに広めてしまったようです。
このように、インターネットにつながれていない環境でも容易にウイルスに感染することが確認できています。「インターネットに接続していないから」という理由でウイルスに対する対策をしないのは危険かもしれません。名簿や社内データを扱うパソコンでは、特に注意が必要だと感じます。
インターネットにつないでいないのにウイルス感染 (その3)
最後に、過去に合った信じられない例をご紹介します。あるパソコン雑誌の付録についていたDVDに、ウイルスが混入していたという事例です。ソフトをインストールするとウイルスに感染し、問題になったことがあります。
また、店頭で販売されている新品のパソコンに、最初からウイルスが混入していたという事例まであります。どんな状況でも、ウイルス対策をしていて損をすることは無いと感じます。