ウイルス対策ソフトが最大のスパイウェア!?
このほどスマホ用アプリの「Adware Doctor」がスパイ行為をしていたということで、Mac App Store から締め出しをされました。なんでもスマホの閲覧データを中国のサーバに送って収集をしていたそうです。
収集されたデータは、ユーザの傾向を知り色々な事に利用されるようですが、良い気持ちはしませんよね。名前や個人情報も含まれている可能性があります。
もうひとつ驚く事実があります。これだけのスパイ行為を行っているソフトだから評価は良くないのだと思っていました。しかしです。とても評価の良いソフトだったようなんです。
今回の事件が引き起こしたもう一つの問題
この件を受けて、新たに発展した事件があります。それは App Store からトレンドマイクロが出しているiOS版アプリのほとんどがダウンロードできなくなっているというのです。
ソフト名は、「ウイルスバスターモバイル」「パスワードマネージャー」「フリーWi-Fiプロテクション」などです。トレンドマイクロが出しているiOSソフトのほとんどになります。
こちらもソフトウェア的に閲覧履歴を米国のサーバへ送る動作がみられたからとの理由です。トレンドマイクロが言うには、サービス内容の改善の為に、ユーザーに許諾を得たブラウザ履歴を1日に1回収集して、米国のサーバに送信していたとのことです。
国内産のウイルス対策ソフトだし、悪意は無いとは思いたいのですが、なぜ米国へ送っているのか、ちょっと疑いたくなる気持ちもあります。
ウイルスバスターはスパイウェア行為をしている?
ただ、私はウイルスバスターを長く使っているので、最初のインストール時にデータを収集するのに協力するかどうか選ぶ画面が出るのは、確かにありました。
今のところ、疑われている訳ですがデータを収集しているソフトなんて数えきれない程あります。閲覧データであれば悪用はしにくいと思いますが、もっと大切なデータのアクセス権を取得してしまうものがあります。
今回のニュースで教訓になったのは、スマホには極力大切なデータは入れないことだと思いました。どうしても写真データや動画データがたまってしまいますが、なるべくこまめにパソコンなどに移すのが良いと思います。住所録の登録も本名では無く、愛称などで登録するのが良いかもしれませんね。