セキュリティで気をつけなければいけない機器「スマートテレビ」
パソコン以外でセキュリティに気を使わなければいけない機器にスマートテレビというものがあります。スマートテレビとは、パソコンの機能を有するテレビです。インターネット上の動画なども楽しめ、本来のテレビとしての利用もできるものもあります。
このスマートテレビにある問題が起こっています。一番新しいニュースでは、VIZIOというスマートテレビが個人情報を盗んでいたことで訴訟になり、多額の和解金が支払われることが合意に至る方向だということが話題になっています。
スマートテレビの閲覧データを利用者の許諾なしに収集していたそうです。今のアメリカの州法律では、利用者の許諾なしに利用データを収集することは違法になっているところがあります。今回、この問題が訴訟に発展したのは、そのような経緯があるからだと思います。
もし日本で同じような問題が持ち上がっても、法整備が進んでいないので訴訟にすら持ち込めないと考えられます。訴訟大国のアメリカだから、ここまで発展し話題になったと言えるかもしれません。
過去に起こったもう一つのスマートテレビ問題
その他にも、LG製のスマートテレビが閲覧データをこっそりと盗み出していたとしてニュースになっています。ただのテレビであれば、それほどの実害はないと思えるのですが、スマートテレビは、パソコンと同じような使い方ができる機器です。
ショッピングや予約などのサービスを受けることもできますので、当然個人情報も入力することになります。データを盗み出される時に、こういった個人情報も一緒に盗み出されていた事も十分に考えられます。
これからセキュリティで気をつけなければいけない機器
現在、ネットにつながった状態で利用する機器はとても多く存在ます。これからは、炊飯器、オーブンレンジ、冷蔵庫、エアコンなど様々な機器がネットに接続して購入後も機能の向上ができるようになったり、外出先からの操作などができるようになってきています。
そういったネットに接続した環境の機器は、その利用データなどに非常に価値があるため、データを収集する機能が備わっていても不思議ではありません。もしかすると使っている環境での音声データなどが収集されている機器もあるかもしれません。