ウイルスソフトを聞く場面
私は、パソコンのセキュリティ対策などを請け負って業務をしていた期間が長くあります。データの保全や個人情報保護の対策を、法人様や個人事業主から依頼されて行っていました。
そのような業務をしていたときに、よく顧客から「ウイルスソフト」という言葉を聞くことがありました。
ウイルスソフトの正しい意味
私は「ウイルスソフト」という言葉に対して、間違った使い方という認識を常に持っていました。顧客が使う言葉に対して、指摘や訂正はしていません。失礼にあたるので、本当に言いたい言葉を理解して、聞き流していたのです。
ウイルスを駆除・防御するソフトは、「ウイルス対策ソフト」、「ワクチンソフト」であり、ウイルスソフトとは、ウイルスそのものを指す言葉です。
テレビなどでも、学者の先生がウイルスソフトとおっしゃったのを聞いたことがあります。パソコンにとても詳しそうな内容でしたが、言葉を正しく使っていない点で、私の中でその番組の信用性が薄れてしまいました。
ウイルスソフトと言うデメリット
パソコンに詳しい人でも、間違いは訂正してくれません。指摘すると失礼にあたります。また、言いたい事は伝わるので伝える必要はないからです。しかし、ウイルスソフトという言葉を使ってしまうデメリットもあります。
そのデメリットとは、「あまり詳しくないので、そのような対応をしても大丈夫だな」という感情です。ウイルス対策ソフトに何を購入するか聞かれることがあります。
そういった時に、この言葉の違いで勧めるソフトが違うのです。パソコンをとても理解して使っている方にはウイルスバスターを勧めます。しかし、よく分からない、あまり利用していないと思われる方には、esetを勧めます。
価格も違いますが、その機能に大きな違いがあります。使う方のレベルによって、ウイルス対策ソフトの真の価値が変わってくるからです。
今回は、例でウイルス対策ソフトのオススメをご紹介しましたが、セキュリティの色々な場面において違いが出てきます。良く理解していない人に、詳細に説明することはナンセンスです。噛み砕いて分かりやすく説明するのですが、それは同時にセキュリティに対して、大きな弱点ともなりうるのです。