安全性ではクラウドの選択は間違い
大切なデータを保全するため、安全にデータを保存するためにクラウドを利用しようと考えている人は少なくないようです。しかし、実はそれは大きな間違いなんです。
以前に、ある事件がありました。ある会社が有料で提供していたクラウドサービスでの出来事です。サーバーに不具合が発生し、データが全て消えてしまったのです。バックアップのデータも同時に消失してしまっており、クラウドサービスを利用していた会社や個人の保存データが失われてしまったのです。
問題はここからです。このような事が起こった場合、とてつもない損失が発生します。サービスを利用していた会社には、それなりの補償がされる…と思っていました。しかしです。まったく何も補償が無かったのです。
会社が発表した内容を確認したところ、「サービスを利用するうえでの規約には、データが消失しても、当社は一切の責任を負わないものとする」という一文がある事を盾に、逃げたのです。また、「データのバックアップは利用者が行うものとする」という、何とも無責任な規約がたくさん盛り込まれていたのです。
安全性では自社サーバが最強
このような対応にも、当時は呆れた記憶があるのですが、クラウドサービスに関わっているのならバックアップは何重にも行うのが常識です。バックアップも復元できない状態に陥るのは素人同然の結果です。
この事件以来、クラウドに対する信用性が落ちたとも言えます。私自信、サポートを行っている顧客のデータ管理は、クラウドでは無く、顧客社内サーバでの管理をしています。
クラウドの最大の利点とは
では、クラウドを利用している人の利点は何なんでしょう。その答えは実は簡単です。コスト(費用)です。自社でサーバを設置する場合は、サーバマシン、電気代、サーバーOS代金、クライアント権限代金などがかかります。また、故障した場合の修繕費用、管理人件費がかかります。
その費用の総額は、クライアントPCの台数にもよりますが、年間にして数十万円かかります。それをクラウドにすることによって、年間数万円まで下げることが出来ます。
これからクラウドの導入を考えている方は、これらの事を念頭に検討されるのが良いかと思います。安全性では、自社管理に勝るものはありません。コスト面ではクラウドに勝るものは無いと言えます。