パソコンに関わる仕事をしていますので、人が大切なデータを失う場面によく遭遇します。パソコンに保存していた子供の画像データ・映像データが何年分も消え去ってしまう事例や、長年かけて作成した住所録や文書データが消えてしまう事例です。
もし私の家族の思い出データが何年分も失われてしまったら、後悔で夜も寝れないはずです。だからこそ、どのような方法が一番安全で簡単にデータを保存できるのかを考え、実践し提案してきました。
そして出た結論が「3重」です。何も三台のパソコンにデータを保存するというわけではありません。
目次
簡単でそこそこ安全な一つ目の保存場所
それは、NAS (ナス) と言われる保存媒体です。会社などでは「ファイルサーバー」と言われるコンピューターに相当します。大切なデータは全てそこへ入れて管理します。そうする事で、データ漏洩を防ぎ、データを失うリスクを軽減することができます。
中に同型のハードディスクが2台入っており、同時にデータが書き込まれます。1台が故障しても、もう1台のハードディスクから救出できるというわけです。
NAS も同じシステムです。ファイルサーバーであれば高額な費用がかかるところを、安価で簡単にしたものが NAS です。
ただし、購入時に一つ気を付けなければならない点があります。それはハードディスクが1個しか内蔵されていない NAS も存在するという事です。「3重」でデータを守るためには、2個のハードディスクを搭載した NAS を選ぶ必要があります。
「3重」の3つ目の保存場所とは
NAS だけで2重にデータは保存できますが、3つ目は何に保存すれば良いかと申しますと、普通の「外付けハードディスク」です。できる限りサイズが小さいものが良いです。
その理由は、NAS とは別の場所で保管する必要があるからです。持ち運ぶ必要があるのです。なぜ別の場所かと申しますと、「洪水・火事・雷・盗難」などから守るためです。同じ場所に置いていた場合、全部一度にダメになってしまう確率が残っています。できる限り小さいものにコビーすれば、別の保管場所に運ぶのがラクというわけです。
NAS にデータを保管しながら、定期的に外付けハードディスクへコピーするようにすれば、最も安全な「3重」のデータ保存ができます。
データを安全に保存できる最強の機器組合せ
2021年1月現時点での「3重 + アルファ」保存の良い組み合わせをご紹介させて頂きます。安定性、便利性、価格、容量などから良い組み合わせを調べました。また、最悪の事態時に3年間データ復旧を無料で行えるサービス付きの「外付けHDD」を組み合わせました。
最強のデータ保存機器組合せ (ライトユーザー向き)
「安く・安定性」のある組み合わせ | |||||
NAS BUFFALO LS220D0202G (2TB) |
外付けハードディスク Seagate STEA1000307 (1TB) |
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調達価格合計 約29,000円
NAS は2TB の容量ですが、データ同時保存設定 (RAID1) にするため、1TBの保存が行えます。画像データ、エクセル・ワードデータが主な保存内容であれば十分な容量です。通常の画像データ (4MB) で計算すると約26万枚保存可能です。また、外付けハードディスクは、2.5インチの小型のものになります。耐衝撃ケースになっており、価格も最安クラス。さらにこの外付けハードディスクの一番の売り「万が一の3年間のデータ復旧無料保証」がついています。
最強のデータ保存機器組合せ (ヘビーユーザー向き)
「大容量・安定性」のある組み合わせ | |||||
NAS BUFFALO LS220D1202N (12TB) |
外付けハードディスク STEB6000301 (6TB) |
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調達価格合計 約80,000円
NAS は12TB の容量ですが、データ同時保存設定 (RAID1) にするため、6TBの保存が行えます。動画データが大量にある場合にも対応できます。メーカー製 NAS の中では最大容量クラスです。外付けハードディスクは6TB、3.5インチHDD内蔵ですが、コンパクトで持ち運びやすく、耐衝撃形状に作られています。また、「万が一の3年間のデータ復旧無料保証」がついています。
選出した機器は、購入して複雑な設定の必要が無く、簡単に利用できる点と、安心できるメーカーであり、サポートもしっかりとしている点から選びました。
ご自身で複雑な設定もできるという方は、内蔵するハードディスクと NAS が別売りになっているものがありますので、そちらの方がより大容量かつ合ったものが作成できると思います。