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メール添付のエクセルファイルが開かない
会社でパソコンの不具合対応、及びサーバーのメンテナンスをしています。
サポートをしている会社より、不具合対応依頼の電話がありました。内容は以下のとおりです。
考えられる原因は何でしょう。という依頼です。考えられる原因は3つです。
考えられる3つの原因
原因その1
添付しているエクセルファイルの拡張子が xlsx ならば「先方のエクセルのバージョンが低いため開けない」というものです。先方のエクセルのバージョンが 2003 以前だと発生します。
原因その2
添付したエクセルファイルが破損している。または、他のエクセルファイルを参照する書式が埋め込まれている。
原因その3
そもそも開こうしているパソコンにエクセルがインストールされていない。「そんな初歩的な事…」と思われるかもしれませんが、この事例は実際に経験したことがあります。
ご年配の従業員の方は、エクセルがインストールされているかどうか理解せず操作されている方も多いのです。
この問題の対策
相手のエクセルバージョンが低いことを考えて、再度送る場合は、保存するときに拡張子を xls を選択し保存したものを添付するのが一番多い解決方法です。しかし、これだと、「その2」、「その3」が原因であった場合、3回目の対応をしなければなりません。
私が提案した方法は「PDF」に変換して添付するというものです。PDF を閲覧するためには、「Adobe Acrobat Reader」がインストールされてないければなりません。
しかし、これは無料ですぐにインストールできるアプリケーションです。もしインストールされていなくても、簡単に閲覧できる状態にできるのです。
もしこれが、エクセルがインストールされていないのが原因だった場合、話がややこしくなってしまいます。先方もすぐには対応できないばかりか、数万円の費用まで発生してしまう可能性もあります。
同じことを言われないための対策
書類を送る場合、先方に確認してPDF でなるべく送るようにするのが良いと思います。エクセルファイルは、間違って数字をいじってしまって問題になることもあります。PDFは簡単には変更ができない仕様ですので、そのような問題は発生しにくいと言えます。
しかしながら、エクセルでなければ送れない書類もあると思います。その場合は、先方に「エクセル2007以上のバージョンで閲覧してください」という言葉を添えるのが良いです。
もしくは、拡張子を xls にして送るのが一般的です。
ここで、同じようなクレームがほぼ来なくなる手段があります。それは…
そして文言として、「エクセル形式、PDF形式の両方のファイルを送らせて頂きます」とそえるのです。
相手に確認せずとも、ほぼ確実に閲覧できる書類を送る事ができます。また、先方の使用用途に必ず合致するので、再送依頼もありません。
同様のクレームと対策
また同じように「ワードのファイルが開かない」というものがあります。これもエクセルと同じように対応することで対策ができます。
また「動画が再生できない」というものもよくありました。これに関しては「コーデック」と言われる再生するために必要なプログラムがインストールされていない事が原因である場合が多いのです。
メール添付でファイルを送る場合には、以下のどちらかを実行する事によりクレームを最小限に減らすことができます。
・最も閲覧できる可能性の高い形式で送る