このほどネットで話題になっている『勝手に動くネットワークカメラ』の映像です。動く部分は良く分かりませんが、カメラからなにやら女性の声で中国語のような会話が聞こえてきます。
中国製のネットワークカメラのようで、販売しているメーカーが仕込んだものではないか、という憶測が出ていますが、違うと思います。私は会社のセキュリティ対策を仕事で行っています。
ネットワークカメラを設置する時は、カメラの映像が漏えいしないように気を使っています。一番有効な対策は、ルーターです。ルーターというパソコンの代わりにインターネットの接続をしてくれる機器です。
外からの不正なアクセスを簡単に遮断することができます。このルーターという機器が無い状態で設置をすると、外から簡単にネットワークカメラを見つけられてしまうのです。
多くの場合、ハブと言われるLANケーブルに接続してネットワークカメラを使っているのが原因です。インターネットに接続する時に毎回、IDとパスワードを使って接続を行う方法がこれにあたります。
ごく稀にですが、ルーターを設置していてもネットワークカメラがハッキングされることがあります。それは、ルーターにバグと言われる (プログラムミス) が存在する時です。
通常は、外からのアクセスに対して応答しない設定になっています。それが、ある方法を使うことで簡単にルーターにアクセスし、設定を変えることもできる物が存在します。
私も仕事で、こういったルーターのバグを修正したことがたくさんあります。それも一つのメーカー、プロバイダだけではなく、とてもたくさん報告されているんです。
会社のルーターであれば、管理者が早期対策をうつのですが、一般家庭のルーターともなると、なかなか認知されないため、放置されたままになる事が多いようです。
もし不安に思われる方は、「ルーターの型番 脆弱性」というキーワードで検索をされてみるのが良いと思います。もしバグが報告されているのであれば、記事がすぐに見つかるはずです。