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セブンペイの不正利用から学べること 【どうして不正利用されたのか】

先日、セブンイレブンが始めた電子決済システム「セブンペイ(7Pay)」が利用開始になりました。そして利用開始たった1日にして、約900人分、金額にして5千万円以上の被害を出しました。

このニュースを聞いたとき、普段からセキュリティに関心の高い私が思ったのは、「二段階認証をしていなかったのか」という気持ちです。二段階認証とは、アマゾンやヤフオクなど金銭を取扱うサイトの多くが使っているシステムです。

IDとパスワードで利用登録、ログインをする時に普段とは違う端末やIPアドレスから接続があれば、利用者の電話番号やメールアドレスに一時的な認証パスワードが送られてくるシステムです。

第三者がIDとパスワードを悪用しようとしても、できないシステムです。この二段階認証を導入していたとしたら、この事件は起きなかったか、起きたとしてもたいした被害は出なかったと言えます。

SNSでは、この基本的なセキュリティの欠陥を「基本中の基本」、「セキュリティの試験でやっちゃいけいな事をしている」など指摘する方が多くいました。

ここで利用者が思うのは、ずさんなセキュリティ管理システムもありますが、「どうして不正利用されたのか」という点もあるのではないでしょうか。

過去のハッキングやセキュリティ問題を見ると考えられる事があります。それは、他のサイトで使っているID、パスワードをそのままセブンペイでも利用した方が多いという事です。

不正利用しようと考える者は、できるだけ簡単に確率の高い方法を選択します。利用するサービスごとにIDやパスワードわ変えていたら、覚えるのが大変です。だからどれも同じものにする方がとても多いのです。

それが悪用される危険性を高くする原因となっているのです。例え管理が面倒でもIDとパスワードの使い回しは厳禁ということです。さらに「二段階認証やセキュリティがしっかりしているから大丈夫だろう」という考えも捨てるべきだと言えます。

どんなにシステムが発達しても、どんなに信用できる会社であってもセキュリティの欠陥とは、意外にもあるものです。大切なものはしっかりと自分で管理するのが、一番セキュリティを高めてくれる手段と言えるのではないでしょうか。

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