Avast! (アバスト) の利用者情報が販売されていた!?
「Avast! (アバスト)」と言えば、昔から存在する優秀な無料ウイルス対策ソフトです。無料なのに性能が良いことから、利用する人がとても多いのです。
私も過去に2年程利用していた時期があります。ウイルス対策ソフトの利用者アンケートで、100人中11人が利用していた結果が出ております。
そんな有名なソフトの裏の実態がついに暴露されました。それは、登録者の個人情報を収集して企業に販売していたというものです。本来、セキュリティの強化の為に入れるはずのソフトを入れると、閲覧データや買い物の記録、地図上の座標データなど、あらゆるデータが抜き取られるのです。
プライバシーに関わるものもあれば、犯罪に利用されかねないデータ内容です。また、ソフトを入れる段階で、そのようなデータ収集をすることを説明していないので、その点でもアウトな行為だと言えます。
いち早く対処したブラウザ企業
また、先日、Firefox (ファイアーフォックス) というブラウザの拡張機能として登録されていた Avast! が利用できないように削除されています。その理由は当時は分かりませんでしたが、これが理由だったようです。
また、 Avast!を提供している Avast Software はライバル企業が作っていた AVG という対策ソフトのセキュリティソフト会社を買収したというニュースがありました。(※AVGのシェアは、独自調査では3%程でした。)
このことから、AVG でも同じように個人情報の収集が行われていたのではないかと言われています。その理由として、Firefox の拡張機能として削除された際、AVG も同じように削除されています。
個人情報を収集するという行為自体は、顧客管理として必要不可欠ですが、その運用方法は、超えてはならないラインがあります。他企業に売る行為は、利用者をダシにしている行為ではないでしょうか。
Avast! が無料で長くに渡って利用できる環境を維持できてきた理由が垣間見えたと言えます。タダなのには理由があるという事なのでしょう。
高額なソフト代を肯定するつもりはありません。しかし、少なくともセキュリティをしっかり考える上では、安すぎるソフトには、落とし穴があるかもしれないと思っておく必要があるようですね。
参考ニュース (GIGAZINE)