セキュリティ対策

セキュリティから守るためのUTMが不具合の原因となる事も

 

先日、パソコンのメンテナンスをしている会社から連絡がありました。
職場のパソコンに以下のようなメッセージが出てサイトにアクセスできないというのです。

表示されたメッセージ—————————————-

TLS 1.0、TLS 1.1、TLS 1.2 を有効にして、もう一度 https://*****.com に接続してみてください。引き続きエラーが発生する場合は、サポートされていないプロトコル、または安全と見なされない RC4 などの暗号スイート ((詳細情報のリンク)) がサイトで使われている可能性があります。サイトの管理者に問い合わせてください。

————————————————————–

調べたところ、ブラウザの「インターネットオプション」、「詳細設定」から、TLS 1.0、TLS 1.1 を使用するにチェックを入れることで解決できるとありました。

連絡があった会社の担当者に確認してもらったところ、すでにチェックが入っていたのです。その後の聞き取りで、ほぼすべてのパソコンに同じ症状が出ていました。

考えられる原因は、「何かのセキュリティ製品が遮断している」です。ウイルス対策ソフト、ツールソフト「PhishWall (フィッシュウォール)」などを確認しても問題が見つかりませんでした。

そこで考えたのが、UTM です。UTM とは、オフィスなどで導入される総合セキュリティ機器です。通常のウイルス対策ソフトやファイアーウォール、不正アクセスなどを監視してくれるものです。

この機器の不具合で、正常な通信が誤検知で遮断されているのでは?と考えました。UTMの設置会社に連絡をしてもらい、再起動を行ったところ正常に通信ができるように回復しました。

ウィンドウズアップデートやソフトウェアのアップデートで機器の不具合が露呈することはよくあります。しかし、今回は単に機器の動作不良が原因のようでした。

勝手に再起動を行うと、UTMを管理している会社に異常通知が行ってしまうので、おかしいと思ったら一度連絡をした方がよいと思います。

それにしても、本来業務に支障が出ない様にセキュリティ機器を導入しているのですが、このような事があると本末転倒ですよね。その会社は約半日の間、銀行決済や会計ソフトの動作が出来ず、大変困ったそうです。

もし、UTMを導入されている環境で、上記のようなメッセージが出た場合は、疑ってみてもよいかと思います。

-セキュリティ対策
-,

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連記事

スマホもウィンドウズも「うかつなシステム更新」は不要?

先日、アンドロイドスマートフォンのシステムを更新しました。更新する前から使っていたアプリが動作不良を起こしました。どうしても使いたい機能だったので、アプリの再インストールや色々な事をやってみました。 …

パスワードの変更が定期的に必要な理由とは 【管理方法も説明】

目次1 パスワードを定期的に変更する理由2 パスワードを定期的に変更するもう一つの理由3 安全かつ簡単にパスワード管理を行う方法 パスワードを定期的に変更する理由 パスワードを安全に管理するためには、 …

トレンドマイクロ 「ホームネットワークセキュリティ」とは

 日本製のウイルス対策ソフトで一番有名な「ウイルスバスター」を販売している「トレンドマイクロ」が「ホームネットワークセキュリティ」という製品を販売しています。この製品がどのような事に役立ち、どのような …

宇宙最強のパスワード管理術 【簡単で費用も無料】

目次1 管理しなければいけない大量のパスワード2 パスワード管理ノートというもの3 宇宙最強のパスワード管理術 管理しなければいけない大量のパスワード ブログのパスワード、メールパスワード、ネット銀行 …

日本国産メーカーのウイルス対策ソフトを使う重要性【後悔する前に】

目次1 ウイルス対策ソフトの中で日本国産はどれ?1.1 各ウイルス対策ソフトの開発元がある国2 日本国産以外のウイルス対策ソフトを利用して分かったこと3 日本人にあった仕様のウイルス対策ソフト4 日本 …