日本製のウイルス対策ソフトで一番有名な「ウイルスバスター」を販売している「トレンドマイクロ」が「ホームネットワークセキュリティ」という製品を販売しています。この製品がどのような事に役立ち、どのような仕組みになっているのか、詳しく調べてみました。
「ホームネットワークセキュリティ」の価格仕様について
まず販売価格ですが、メーカー価格が9,720円 (税込) で実売は7,500円前後です。見かけるパッケージは、全体が赤のものと、紅白とがありますが、内容に違いは見られませんでした。パッケージの変更と、マイナー仕様変更があった為と思われます。
これから購入される方は、パッケージ全体が赤のものを選ぶのが得策です。気を付けなければならない点があります。この機器は、一度購入すればずっと使えるという訳ではありません。1年間のライセンスは付属しているのですが、1年が経過した場合、ライセンスの更新をしなければなりません。1年間のライセンス料は、6,480円 (税込) です。
他とは違う「ホームネットワークセキュリティ」の役立つ2つの機能
セキュリティの仕様については、本来トレンドマイクロが販売している「ウイルスバスター」との違いはほとんどありません。不正なサイトへの接続をブロックしたり、外部からの接続を防御してくれます。
それだったら、「ウイルスバスター」を購入すれば、3台までインストールできるのだから大差ないように思えます。「ホームネットワークセキュリティ」が「ウイルスバスター」と決定的に違うのは、ソフトがインストールできない機器を守ってくれることです。
「アマゾンEcho」や「Google Home」などの音声アシスタント機器、ネットワーク防犯カメラなどには、ソフトをインストールする事ができません。また、セキュリティの抜け穴をついたハッキング・乗っ取りが話題にもなりました。
こういった製品を守ってくれるというのが、「ホームネットワークセキュリティ」の一番の強みだと言えます。それからもう一つ、これにしかできない機能があります。それは「ペアレンタルコントロール」です。
この機能は、子供が有害なサイトへ接続するのを防いでくれます。暴力的な内容、卑猥な内容、アクセスさせたくないサイトなどを、親が選んで登録することで、見せないようにすることができます。
ウィンドウズパソコンには、何もソフトを購入しなくてもこの機能は搭載されています。しかし、子供でも使うようになったスマホには設定をするのは難しいと言えます。通信容量の事を考え、家ではWi-Fiを使って接続している子供さんも多いのではないでしょうか。
家庭の回線を使用する時に、この「ホームネットワークセキュリティ」が制御してくれるという訳です。また、このペアレンタルコントロールには、使用時間の制限なども行うことができます。一日にゲームできる時間を設定しておけば、子供がゲーム三昧になってしまう事も防ぐことができるのです。
とりわけ、この2つの機能が「ホームネットワークセキュリティ」の最も優れた点と言う事ができます。ただし、パソコンに直接インストールするソフトよりもできる範囲は狭いため、「今まで使っていたセキュリティソフトを購入してくても良いのか?」というと、そうとも言い切れないようです。