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会社の回線を Wi-Fi で社員に利用させても良いのか
結論から申し上げますと「ダメ」です。
しかし、絶対にダメという訳ではありません。
ある条件の下では「許可」しても良いケースがあります。
ダメな理由と許可できるケースをご説明させて頂きます。
会社の回線を Wi-Fi で社員に利用させてはいけない理由
スマホを利用していると、容量制限で速度が遅くなることがありますよね。
自宅では回線の契約をしているので、容量制限にはひっかかりませんが、外でちょっと利用するだけの人は、契約容量が少ない方がいます。
そういった方の中には、会社で Wi-Fi を利用できないか聞いてくる社員もいます。
そういった申し出には、会社は断る必要があります。
その理由には次のようなリスクがあるからです。
社員個人のスマホで Wi-Fi を利用すると発生するリスク
ハッキング | Wi-Fi の接続パスワードが外部にもれる可能性がでてくる |
ウイルス感染 | スマホがウイルス感染した場合、ネットワーク全体が危険にさらされる |
IPアドレス問題 | スマホから悪意のある発信があると、会社が調べられる可能性がある |
通信制限 | 通信量が多くなりすぎると業務に支障が出る |
一番問題とされる理由は、「ネットワーク内のサーバーや別のパソコンが攻撃されるリスクが高まる」ことです。
以上のことが、会社の回線を個人スマホに利用させてはいけない理由です。
どうしても社員に Wi-Fi を利用させないといけない時の対処法
とは言え、業務上スマホを利用しなければいけないことがあると思います。
そういった場合に、セキュリティを意識した方法があります。
それは、
「会社で購入したスマートフォンに会社側で Wi-Fi 設定したものを支給する」
方法です。
管理は会社が行えるので、作業後には返却してもらうようにします。また、定期的にスマートフォンの状態をチェックします。
それからソフトウェアのインストールや重要な設定変更はできないようにします。
このような取り決めの元、会社でも比較的安全にスマホを利用できるようになります。
逆にここまでの対策ができない場合は、会社運営に関わる側としては「許可しない」という選択を取るしか方法は無いと言えます。