Windows 10 パッケージ版の偽造品を購入してしまった時の対処法

これは、パソコンを組み立てる為に 10 Pro のパッケージ版を購入し、Windows OS の偽造品に騙された記録です。

入手時、アマゾンでは 24,800円程で販売されていました。

ですが、ヤフーオークションでは5,000円前後で出品・落札されており、少し不思議には思いました。

念のため写真などをよく確認してみましたが、疑わしいところは発見できなかったため、そのまま落札してみることにしました。

品物が届き詳しく調べたところ、残念ながら偽造品だと判明しました。

これをご覧になった方が、このようなトラブルに巻き込まれないよう、今回の内容をご紹介させて頂きます。

 

Windows 10 パッケージ版の偽造品の簡単な見分け方

データが入った媒体が USB だろうと、DVD であろうと、最も判断しやすい箇所があります。

それは「ホログラム」です。

偽物にもホログラムがありますが、全てシールになっています。

本物は直接印字されているので、絶対にはがれません。

ですから、媒体のホログラムを確認する事が一番見分けやすいポイントとなります。

ただし、パッケージに貼られたシールのホログラムでは偽造品を見分けることができません。

かならず媒体に貼られたホログラムを調べる必要があります。

 

Windows 10 パッケージ版の偽造品を開封せずに見分ける方法

パッケージを開けないで見分ける方法もあります。

開封する前に見分けることができる違い、それは「記述された文字の間隔」です。

日本語と数字・アルファベットの間隔は、通常、半角よりも少し狭いスペースが設けられます。

偽造品では間隔が半角であったり、全角であったり、はたまたスペースが無い事もあります。

正規品では絶対にこのような誤植はありません。

上記は参考用の偽造品の文字スペースです。
青四角のように数字と GB の間が上記はスペースが無く、下は半角が空けられています。
赤四角も同じように、上記と下記でスペースが違います。

 

その他の偽造品を見分けれるポイント

偽造品は開封すると、新品でありながら傷が見受けられるものが多くあります。

また、ゴミが混入している事も多くあります。

プロダクトキーが書かれたカードを入れるポケットの加工が雑で、中に入り込むのも偽造品の特徴です。

正規品ではこのような事は起こらないように加工されています。

また、USB 本体も正規品よりも雑な作りのものが多く USB ソケットに刺さりにくい事が多いようです。

実際にこちらの USBメモリも力を入れないと刺せませんでした。

 

Windows OS やその他の偽造品を買わない為に気を付ける事

オークションやフリマサイトでは、偽造品が多く出回っております。その大半が正規品ではないものです。

ショッピングサイト、Amazon で販売されているものでも偽造品が流通しています。

 

量販店やパソコン専門店であったとしても、偽造品が混入している可能性があります。

流通のどこかの段階で、正規品と偽造品がすり替えられた事例を確認しました。

Amazon で購入する場合は、特に気を付けなければなりません。

販売者がアマゾン本体でない事も理由にあるのですが、例えアマゾン本体が販売しているものでも、すり替えられている可能性もあるからです。

過去に中の商品が入れ替えられて返品されていた事件がありました。

返品された商品は、次に購入する人の手に渡ってしまうことになります。

どこで購入したとしても、インストール前にしっかり調べておいた方が良いでしょう。

このようなことから Windows OS は、そのような危険性の少ない方法で入手しなければならないと感じます。

現在、私が一番安全で良心的な OS 購入場所は、「NTT-X ストア」だと考えています。

一般の店舗の介入が無く、NTTグループが運営していますので偽造品が混ざることが一番起こりにくいと言えます。

 

Windows 10 の偽造品を使う事は違法ではないのか

結論から申し上げますと、使うこと自体は犯罪ではありませんが、民事訴訟で訴えられる可能性はあります。

これはあくまで可能性の例えで、実際に訴えられた個人は聞いたことがありません。

違法にならない理由として、他国では OS は日本のような販売価格ではありません。

とても安く販売されている国もあります。

そして、そのような国で一度購入したライセンスを再販売する人がいるのです。

その国で裁判にもなりましたが、結局、再販売自体は違法とはならなかったのです。

そうです。海外の安いライセンスを購入し、日本用のパッケージを偽装作成し、本物のプロダクトキーを入れて販売しているのです。

でも、チョット待ってください。問題が無いというわけではありません。

本物のプロダクトキーだから安全だと思わないでください。

稀にマイクロソフト側が偽装品を認知すると、ごっそりとプロダクトキーが無効になる事があります。

また、販売者は重複販売をすることもあります。購入したプロダクトキーが別の人にも売られた場合です。

当然、どちらかのプロダクトキーが無効となります。

突然、OS に警告が出て使えなくなる可能性があるのです。

先ほど犯罪にはあたらないと述べましたが、偽装品だと知った上で使う事は完全に罪に問われないとは言い切れません。

あくまで、偽装品だと知らなかった場合においてになります。

何にせよ、トラブルに巻き込まれる可能性が高いのは間違いありません。

正規品を見分ける知識と偽装品を使わないという意識は必要不可欠です。

 

Windows 10 の偽造品を買ってしまった時の対処法

購入した Windows OS が偽造品だと分かった場合、以上の理由からインストールするのは止めた方がいいでしょう。

添付れさている OS 自体にも何かしら細工がされている可能性もあります。

先に説明致しました偽造品の見分け方で、確信できた場合は、その判断した経緯と返品の申し出を販売者に相談してください。

ほとんどの販売者は、何事もなく返品の対応をしてくれるはずです。

偽造品販売者はおそらくこのような対応は慣れているはずです。

返品の手順の説明も丁寧に説明をしてくれる事が多いです。

その理由は、取引トラブルになる事を恐れているからです。

また、多くの場合、自分が販売している商品が問題のある物だと理解しているからです。

ここで一番やってはいけないのは、感情をむき出しに抗議することです。

これをやってしまうと、その後の対応をしてもらえなくなくなる可能性があります。

 

返品の申し出を断られた場合の対処

偽造品でありながら、「絶対に正規品です」と返品を断られることがあります。

そのような時は、

 

と連絡すると良いでしょう。

後ろめたい気持ちがある販売者が、これを言われて応じない事は考えられません。

もし応じない場合は、おそらく販売者も正規品だと騙されて販売をしている時だけです。

 

販売者が返品に応じた時に忘れずにする事

証拠の画像を残しておくことです。

ホログラムがシールである証拠や、パッケージの損傷や誤植。

その他相手から送られて来た送付状などは、何かあった時のために残しておく方が良いです。

 

先方に品物が届いて返金されるまでは、完了ではありません。

また、返品のやり取りも第三者が見ても分かるようにできるだけ整理しておく事が望ましいです。

返金がされない時には役だつ事になります。

 

刑事告訴や民事訴訟、マイクロソフトに報告は?

再販売すること自体が違法とならない国のものが売られているため、日本国内で刑事告訴しても犯罪を問うのが難しいようです。

また、個人が損害賠償するには少額訴訟であれば、なんとか可能です。

しかし、返金してもらった方が時間も手間もかかりません。

 

マイクロソフトに報告した方は多くいます。 (マイクロソフト偽造品報告ページ)

マイクロソフトも色々な対策は行ってきています。

しかし、すぐに根絶できるような問題ではないようです。

以上の理由より、まず、返品をするのが賢明な対処となります。