電源周りのセキュリティ対策
法人のセキュリティサポートをしていますが、ウイルス対策やデータ保全だけが大切なものではありません。パソコンの電源周りについても気を使っています。
電源が理由でパソコンが故障したり、運用が停止してしまうことがあるからです。どのような対策をしているかご紹介します。
電源で重要な機器UPS (無停電電源装置)
まずUPSという機器を設置しています。無停電電源装置という名称ですが、長いのでUPSと呼ぶことが多いです。これはどういったものかと言いますと、停電時などに30分間ほど、パソコンに電源を供給してくれます。サーバーなど大切なデータが入っているパソコンに取り付けていて、停電になった場合は、安全にシャットダウンができるようになっています。
また、「瞬停」という、一瞬だけ電源が遮断されることがあります。雷などや工事が原因で起こりますが、UPSが無い状態で起こると、突然のシャットダウンを招きますが、それを防いでくれます。
雷サージタップの設置
次にタップです。普通に売られているタップなのですが、雷サージやブレーカーが内蔵されたものを使うようにしています。価格はやや高めですが、大事なデータを守るうえでは必要な機器です。
雷サージが内蔵されているタップでは、近くの電柱に落雷があって過電流になったときに、ブレーカーが働くようになっています。もし、この機能が無い場合は、パソコンは一瞬にしてただのゴミになってしまいます。もちろん大切なデータも取り出せなくなります。
コンセント安全カバーの設置
次にコンセントキャップやコンセント安全カバーの取り付けです。コンセントにホコリがつもって火事になるニュースを良く聞きます。また、事務所などでは、クリップがコンセントの上に落ちてショートして火災になる事例があります。
使っていないコンセントにカバーを取り付けたり、コンセント上部から物が落下してもショートしないようにする製品です。大切なお客様です。事務所が火事になってしまっては大変です。
その他のサポート
その他にもたこ足配線にならないよう助言したり、タップ周りにホコリが溜まっていれば掃除をしたりします。掃除は大切なことなのですが、一つだけしない掃除があります。
それは、パソコン周りの掃除です。これは顧客から言われない限り勝手にしない方が良いでしょう。なぜなら、ホコリを取り除くことでパソコンが故障することが非常に多いからです。
私も実際、知らずに顧客のパソコンのホコリ掃除をしてしまって故障させてしまったことが2回ほどあります。1回はファン周りの掃除をしてしまい、異音が出るようになってしまいました。ホコリが乗った状態でファンの軸が安定しているのに、ホコリを取り除くことで重心が変わってしまったのです。
このように、一見顧客の為にしていると思っても、やって良いことと悪いことがあります。電源周りは特に火災などにも直結する大切な作業になります。作業の前にはちゃんと説明してからするようにしていました。